日本語学習者からの”Goodコメント”ベスト10!

私の授業を、学習者がどのように思っているのかが気になります…

これは新人からベテランまで、多くの日本語教師が気になるところではないでしょうか。

逆に学習者からの評価や意見を無視した授業は、教師の自己満足でしかないと思います。

大学やオンラインレッスンのプラットフォーム等でも、学習者が教師の評価を行うのは当たり前になっていますね。

「学習者は真面目に書かないから参考にならない」
「学習者は正当に評価できない」

という人もいますが、質問の精度を上げ、やり方を正しく説明すれば、学習者は真剣に評価してくれます。

また、この授業評価があることによって学校側が全体的な授業の質を維持できたり、教師が自分では気づかない学習者目線の指摘をしてもらえたりするので、学習者からの授業評価は大いに有益なものだと私は考えています。

今回は、某日本語学校で行われた学習者による授業評価の中で、「自由記入欄」の部分によく書かれていた学習者のコメントをランキング形式(TOP10)で紹介したいと思います。

ランキングは「コメントの数」に基づき作成しています。「重要度」等ではありません。

この評価は、大体実施しているところはどこも同じだと思いますが、無記名で行われています。

そのため、学習者が教師の授業をどう思っているのか、正直な意見が聞ける貴重なもので、授業改善のきっかけになります

これを読んでいる皆さんにとっても、新たな気づきや、授業のレベルアップのヒントを得るきっかけになれば幸いです。

このランキングは、Good部門とBad部門に分けて紹介します。

今回は、Good部門です。

✔️様々な教師に対して書かれたコメントを集約
✔️「可愛い」「カッコいい」「大好き」などあまり意味のないコメントは除外
✔️個人を特定するような情報は除外
✔️無記名で行われた調査の「自由記入欄」に書かれたコメントを集約
✔️教師に対してプラス評価だったコメントをランキング形式で紹介(コメント数に基づく)

それでは、「Good部門」スタートです!

第10位

「みんなに平等に接してくれる」

学習者を平等に指名する
何か頼まれたり質問されたりしたときに、平等な態度で接する
など。

学習者の習熟度や性格によって、授業中の対応に偏りが出がちなところです。

例えば、活発な人やよくできる人を偏って指名してしまったり、授業の中心に置きやすくなったりする、質問が本題からズレている場合、しっかり答えずあとに回してしまう(これは悪いことではないけど、不平等と感じる学習者もいます)などが考えられます。

そのあたりにバランスよく対応できているということだと思います。

もちろん、外見や国籍で対応に差をつけるのは論外ですね。

第9位

「声が大きい」

日本語教師って、声が大きい人は結構多い印象です。

明瞭な発話は外国語教師にとって不可欠ですから、Goodコメントと受け取っていいでしょう。

時々「声が大きすぎる…」というコメントを目にすることもありますが、小さいよりはいいですよね!

第8位

「しっかり授業の準備をしている」

この項目は、学習者も結構教師を見ているということを、実感できる項目かと思います。

授業進行のスムーズさや、説明・質問対応の内容などで、準備の量と時間が測られているような印象です。

授業中にバタバタとモノを探したり、説明や導入の途中で止まったり、進行順を間違えたりすることが多いと、教室には冷たい空気が流れ、学習者に「この先生大丈夫かな…」という印象を与えかねないので、慣れないうちはしっかりリハーサルをやっておいた方が良いです。

授業準備について詳しく知りたい方はこちら↓

第7位

「知識が豊富」

これは語彙や文法についての知識に言及しているものもありますし、日本文化や、授業中の文章等で出てきたテーマに関して持っている知識を評価してくれている場合もあります。

学習者の中には、「日本語教師=日本について何でも知っている人」みたいに考えている人も少なくないので、コアなテーマについて「日本人なのに知らないですか?」と聞かれることもたまにあります。

でも、そういう学習者にこのコメントをもらえたら、かなりの知識量を持っていると言えるのではないでしょうか。

文化等については置いておくとしても、語彙や文法の知識はしっかり蓄えておいて、このコメントをもらえるような授業ができるようにしたいですね。

語彙や文法の知識の効率的な蓄積方法はこちら↓

第6位

「責任感がある」

8位の項目にも通じますが、しっかり授業の内容を準備し、文法や語彙について十分な説明をし、クラスをうまくコントロールしているかというところも見られています。

これは特に常勤講師に対して、よく見られるコメントです。学習者との関係をしっかり築き、信頼を得るための機会が非常勤講師より多いからとも言えますね。

授業に一生懸命取り組んでいて、学習者の質問にもしっかり対応しようとする姿勢が、このように評価されている人もいました。

学習者との信頼関係を築くヒントはこちら↓

第5位

「分かりやすい」

授業が分かりやすいかどうかは、基本的には最も重要な要素である(と思っている人は多いはず)にもかかわらず、これが5位だということは、学習者が、「授業が分かりやすい」とわざわざコメントに書こうと思うような教師は、一部しかいないということです。

そもそも授業が分かりやすいのは教師としての大前提だと思います。

だから、「普通レベルの」分かりやすさでは、このコメントはもらえないということです。

逆にこのコメントが複数の学習者からもらえている人は、他の教師と比べても分かりやすさが際立っているということなので、自分の教え方に自信を持っていいと思います。

分かりやすい説明のヒントはこちら↓

第4位

「説明が詳しい」

これは「分かりやすい」とは少し違って、文法や語彙の説明の情報量が豊富だということです。

新人教師がこのコメントをもらうのは結構難しくて、やはりベテラン教師の方がこのコメントを多くもらっている印象があります。

ただし、説明が長すぎたり、分かりにくかったり、そのレベルでは説明する必要のないものだったりすると、それはそれでマイナス評価をされることもあるので、うまく説明量を調節することも大切です。

知識を披露したがる人の話がつまらないのと同じですね。

第3位

「おもしろい」

「ユーモアがある」「友人のように接してくれる」などのコメントも含みます。

もちろん「分かりやすさ」があったうえでだと思いますが、人気がある教師はこの「面白さ」も兼ね備えています。

これ+5位の「分かりやすさ」があれば多くの学習者がついてきて、授業も進めやすくなると思います。

面白さのポイントは、学習者によって違いますから、そこは学習者のニーズや世代、国、性別などを見ながら、合ったものを考えていかなければなりません。

高卒〜大卒ぐらいの若い世代が相手の場合は、個人的には教師自身のことや、恋愛の話などを導入や練習、会話などに取り入れるとウケがいい印象です。

ただし雑談が長くなりすぎると学習者の評価は下がってしまうので、注意です。

第2位

「熱心に教えてくれる」

たとえ「分かりやすさ」や「情報の豊富さ」ではベテラン教師に勝てなくても、やる気があって頑張っていれば、このコメントは新人教師でも獲得できます。

やはり先生が一生懸命授業をしていると、自分も勉強しようと思えるし、先生を応援したいという心情になるのかもしれませんね。どんな仕事でも一生懸命頑張っている人は、周りの人の心を打ちます

経験の浅いうちは、まずはこの「熱心さ」で学習者の心をつかむこと、そして徐々に「分かりやすさ」「面白さ」「情報の豊富さ」などを評価してもらえるように経験を積み重ねていくといいと思います。

第1位

「真面目」

栄えある第1位は、「真面目」でした。

教師という職業だけあって、真面目な人が多いのは事実でしょう。

授業準備もそうですし、授業中の話し方や言葉遣い、学習者に対する態度、規則(遅刻、宿題の提出などのルール)に対して厳しいかどうかなども、学習者には見られています。

そのような部分がしっかりできている教師は、このコメントが結構あります。

ただ、このコメントには少し裏があって

「真面目」というのはプラスの意味だけではなくて、「つまらない」「型どおり」みたいな意味で書いている人も結構います。

「授業が面白い」というコメントがある教師には、「分かりやすい」というコメントは見られても、この「真面目」というコメントは少ないです。

だから、このコメントが多くみられるというのは、

・本当に「真面目さ」がプラス評価されている教師
・特に面白みがなく、「真面目(本音:つまらない)」と書かれている教師

の両方が混在しているからだと私は思います。

難しいところではありますが、自分が真面目だと自覚がある人は、「真面目すぎる」のは学習者にとって退屈になることもあるということも、心に留めておいた方がよさそうです。

…いかがでしたか。

学習者からの授業評価を既に受けている人は、ご自身がもらったコメントと同じものはありましたか?

まだ受けたことがないという人は、自分に当てはまりそうなもの、または目指したいもの(=自分の強みになり得るもの)を見つけてみてください。

Bad部門はこちら↓

実は、この学習者による授業評価では、Goodコメントより、Badコメントの方が何倍も大切だと私は思っています。

それを見て、自分の足りない部分に対する気づきを得られるからです。

授業に不安がある人や、自分の弱点が分からない人などは、Bad部門を見て、ぜひ授業のレベルアップのヒントをつかんでください。

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