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【どう聞こえる?】外国人から見た日本語の特徴!【Part2】

日本語の特徴を紹介する記事のPart2

外国人は、日本語に対してどのような印象を持っているのでしょうか。

この記事は【Part1】の続きです。まずはこちらからご覧ください。

今回の記事では、前回に引き続き、外国人にとって日本語の勉強が大変な理由を、4つ紹介します。

こんな人にオススメ!

✔️日本語の特徴について知りたい!
✔️どうして日本語が外国人にとって難しいか知りたい!
✔️日本語学習に苦労している外国人を助けたい!

6. 日本語は略語が多い

日本語の省略

日本語は省略の多い言語です。

例えば「リモコン」や「スマホ」は誰もが知る略語ですね。

カタカナの言葉以外にも、「原付(原動機付自転車)」や「学割(学生割引)」、「関空(関西国際空港)」、「自販機(自動販売機)」など、様々な略語があり、生活の中に溶け込んでいます。

会話でも「とりま(とりあえずまあ)」「りょ(りょうかい)」「タピる(タピオカドリンクを飲む)」など、色々な方法で略語が作り出されます。

これらは日本語の教科書等でも普通は出てこないので、外国人学習者が混乱することも珍しくありません。

また、「マクド」と「マック」のように地域差があるものがあったり、「KY」や「JK」などアルファベットを用いるものもあったりします。

だから、外国人が日本人と会話したり、マンガを読んだり、テレビを見ていたりする時に略語が出てくると、「省略されていない形は知っているのに、省略されているがゆえに意味が分からない」ということがよく起きます。

7. 日本語は音節ではなくモーラで話す

日本語のモーラ

英語や中国語などの母語話者は、言葉の発音を「音節」で捉えます。

簡単に言うと母音に子音がくっついていて、そのまとまりが「1音節」と考えるということです。

例えば英語の「strike」は発音する母音が1つだけなので、「音節」は1つだと考えられます。

でも、日本語ではこれを「ストライク」と読み、5つの拍(これを「モーラ」と言います)」があると考えます。

この音の捉え方のスタイルが、音節言語とは大きく異なるため、外国人が苦労することがあります。

そのため、例えば4拍の「公園(こうえん)」を、外国人は「こう/えん」と2音節で考えてしまい、書くときに「こうえ」となったり、「こえん」となったりしがちです。

また、「おばさん」と「おばあさん」を聞き間違えたり、発音の区別がしっかりできなかったりすることもあります。

8. 日本語は同音異義語が多い

同じ音の言葉がいろいろあることを表す画像

日本語には、「音は同じだが意味は異なる」同音異義語がたくさんあります

例えば、「機関」「期間」「器官」「気管」「帰還」はすべて「きかん」と読みます。

また、「貴社」「記者」「汽車」「帰社」はすべて「きしゃ」と読みます。

意味が全く異なるものであれば、文脈から判断することもできますが、外国人が日本語で会話をしながら、瞬時に判断するのはとても難しいですね。

ある辞書によると、同音異義語が最も多いのは「こうしょう」と読む言葉で、実に48個もの言葉が存在するそうです。

反対に、「生」のようにめちゃくちゃたくさんの読み方を持つ漢字も多いので、うまく漢字の読み方と意味を覚えていくのは、外国人にはかなり難易度が高いと言えます。

9. 日本語はオノマトペが多い

頭痛

日本語は音を表す「擬音語」や、モノや人の様子・感情を表す「擬態語」等、「オノマトペ」と呼ばれる言葉がたくさんあります。

一説によると、日本語には4000~5000ものオノマトペがあると言われています。

例として、「痛み」の様子を表すオノマトペを見てみましょう。

・二日酔いの時など… ガンガン
・片頭痛など… ズキズキ
・やけどなど… ヒリヒリ
・神経痛など… チクチク
・ケガなど… ジンジン
・胃痛など… シクシク
・胃痛など… キリキリ

「痛み」の様子だけで、これだけ多くのオノマトペを日本人は使い分けています(他にもある)。

これらは外国語に翻訳しようと思っても、ニュアンスの違いが訳しきれないため、似たようなオノマトペには同じ翻訳が充てられている教科書もよく見かけます。

そのため、これらを使いこなしたり、耳にしたときにニュアンスの違いを理解したりするのは、外国人学習者にはかなりハードルが高いと言えます。

外国人には日本語の習得は難しいのか

Part1から継続して、9つの日本語の特徴を紹介してきました。

ここまで見ると、外国人には日本語の習得は不可能だと思う人もいるかもしれません。

でも、多くのハードルを乗り越えて、日本語をしっかり身につけている外国人もたくさんいます

私がこれまで日本語教師として関わってきた人に限って言えば、上位私大・国公立大学に行けたり、ビジネスで使えたりするレベルの日本語能力を身につけられた人には、以下のような特徴がありました。

✔️中国・韓国の学習者は、他と比べて日本語の習得が速い
✔️アニメや漫画、ドラマなどに大量に触れてきた人は、来日時からすでに運用能力が高い
✔️積極的にアルバイトや外部イベントなどで日本人と交流している人は運用能力が高くなりやすい
✔️勉強のコツが掴める人は漢字も文法も習得が速い
✔️欧米や東南アジアなど、非漢字圏の学習者でも、漢字がしっかり覚えられる人もたくさんいる

つまり、母語や環境などが習得度合いに与える影響は小さくないが、やり方ややる気次第で、どの国や地域の人もしっかり日本語を身につけて、使いこなすことが可能だと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。

Part1、Part2の2部構成で、外国人から見た日本語の難しい点を紹介しました。

このような日本語の特徴を理解しておくと、以下のようなメリットが生まれます。

○難しい言葉の使用を避けることによって、スムーズにコミュニケーションができる
○間違えやすい部分を知っておくことによって、言いたいことが推測できる
○苦労する部分を知っておくことで、日本語を教える時に時間をかけるべき部分が分かる

日本語を勉強している外国人は、私たちが英語や他の言語を勉強している時に感じる何倍もの苦労やストレスを感じているかもしれません。

日本語の難しい部分を知り、効率的な学び方を伝えることによって、彼らの学習をうまくサポートしてあげてください。

外国人に伝わりやすい話し方のコツは、こちらの記事を参考にしてみてください。

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