日本語学校の仕事って何するの?

日本語学校で非常勤講師として働くことが決まったんですが、日本語学校の仕事って具体的にどんな業務があるんでしょうか?

「日本語教師として働くことは決まったけど、授業以外の仕事内容が、いまいちイメージできない
「非常勤講師の経験はある程度積んだけど、常勤は初めてで不安…」

という悩みを相談されることが結構あるので、今回は、一般的な日本語学校の仕事を

非常勤講師・常勤講師・事務職員

に分けて、簡単に紹介したいと思います。

1. 非常勤講師の仕事

日本語学校の非常勤講師の仕事は、以下のような流れで行われます。

  • (1)授業開始時間までに出勤
  • (2)授業実施
  • (3)終了後、宿題やテストの採点・添削
  • (4)授業報告
  • (5)勤務終了

基本的には授業と採点等の後処理をしたら帰れますが、それ以外にも下記のような仕事があります。
ちなみに非常勤講師には採点等の業務がない学校もあるようです。

  • (1)朝礼・連絡会
  • (2)各種会議・ミーティング
  • (3)カリキュラム作成・試験作成・教材作成
  • (4)進路指導・クラス管理
  • (5)外部出向、またはオンライン授業
  • (6)各種イベント参加

この6つを簡単に説明していきます。

基本的に参加が必須の業務

(1)朝礼・連絡会
授業前にその日の講師が集まって、学習者への周知事項を確認したりします。
特にコロナ感染が拡大してからは、感染予防策等について毎日確認する学校も増えたのではないでしょうか。時間は短く、5分程度で終わることがほとんどだと思います。
あれば基本的には参加を求められるのが普通のようです。
(2)各種会議・ミーティング
学期の始め(大体4月と10月)ごろに、常勤・非常勤講師が集まって会議をしているところは多いです。
また、クラスごとに進め方や使用教科書を確認したりする個別の会議もあります。
担任やその他特別な担当業務がある場合は、常勤講師やその他の学校職員とのミーティング、会議等にも定期的に参加する必要があります。

基本的に依頼された講師や希望者のみが担当する業務

(3)カリキュラム作成・試験作成・教材作成
これは学校のクラス運営の柱となる重要な部分ですが、在籍者が100名以下の規模が小さい学校では、非常勤講師が担当することも珍しくありません。カリキュラム作成をするときは、クラス担任になることがほとんどです。試験や教材の作成については、単発で依頼されることもあります。
この業務は学校側から依頼されて、希望者(や断れない人)が引き受けることが多いと思います。

※担任や試験作成等の手当についてはこちら↓

現役日本語教師の皆さんの生の声はこちら↓

(4)進路指導・クラス管理
こちらも担任を引き受けた場合に発生することが多いと思います。担当クラスの進学希望者の進路相談、面接練習、出願手続きのサポート等を行います。
また出席率や成績の管理等、担当クラスの在籍者のデータ管理を行うこともあります。
(5)外部出向、またはオンライン授業
日本語学校では、基本的には留学生や生活日本語学習者等が入学し、在籍者に対して教育サービスを提供しますが、外部企業や教育機関等から日本語教育を依頼されることもあります。
そのような場合に、非常勤講師が実際に現地に赴き授業をしたり、オンラインで授業をしたりすることもあります。
(6)各種イベント参加
日本語学校にも遠足やスポーツ大会、スピーチコンテスト等の行事があり、そのような行事に引率や裏方として参加することもあります。手当が出るかどうか、また手当の額は学校によって様々です。

2. 常勤講師の仕事

次に常勤講師の仕事を見ていきましょう。
常勤講師の仕事には、以下のようなものがあります。

クラス運営関係

  • (1)教材選定・カリキュラム作成
  • (2)試験・教材等の作成
  • (3)非常勤講師とのミーティング(クラス目標、授業の進め方等の共有)
  • (4)進路指導(進学相談、面接練習、志望理由書・研究計画書指導、出願サポート等)
  • (5)在籍者の成績・出席・進路情報等の管理
  • (6)新入生のクラス分け関連業務
  • (7)非常勤講師の代講対応
  • (8)その他クラス運営関連業務

常勤講師のメインとなる仕事です。もちろん授業や授業準備もあります。週2-4日ぐらい授業をしている人が多いようです。
(8)のその他は、教材発注、出席不良者の面談、教室の清掃や環境維持… ここに書ききれない小さな仕事もたくさんあります。

学校運営関係

  • (1)入管定期報告(卒業生の進路、在籍者の出席率等の報告)
  • (2)入管不定期報告(職員変更・コース変更・コース新設・定員増加の申請等)
  • (3)非常勤講師の管理と育成(シフト・給与の管理、各種連絡、新人指導、授業見学)
  • (4)各種会議、ミーティング及びその準備
  • (5)来客対応(大学や専門学校関係者が多い)、外部調査対応(アンケートとか結構多い)
  • (6)講師募集、採用活動、就職説明会等のイベント参加
  • (7)式典、その他学内イベントの実施
  • (8)各種広報活動(外部イベント、ホームページ、SNS関連)
  • (9)その他学校運営関連業務

(1)(2)(7)あたりは事務職員が対応している学校も結構あると思いますが、教職員が関わらざるを得ないところも結構あります。

(9)は新規事業立ち上げとか、設備関係の設置とか、機材管理、コロナ対策…。
こちらもその他細かい業務は山ほどあります。

結構盛りだくさんに見えると思いますが、これを事務職員と手分けしていたり、非常勤講師が担う部分があったり、教職員が分担して行ったりしていることがほとんどだと思います。

ただ、規模の小さい学校では事務も含め職員数が少ないので、次に紹介する事務職員の仕事と合わせて、少人数でたくさんの仕事を回さないといけません

また養成講座が併設されている学校では、そこでの授業やカリキュラム作成、運営全般を兼務している人もいますね。

いずれにしても常勤の仕事はたくさんあるので、パワフルさと効率的に仕事をこなす力が不可欠です。

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3. 事務職員の仕事

ここでは日本語教師ではなく、日本語学校の事務職員の仕事を紹介したいと思います。

在籍者の管理関係

  • (1)在籍者の学費徴収、支払い情報の管理、その他出納関係の管理
  • (2)健康保険、留学生向け保険、その他保険や役所関係の登録・申請・変更等のサポート
  • (3)出席不良者の面談、教職員が面談する際の通訳
  • (4)成績証明書、出席率証明書、在学証明書等の発行
  • (5)在籍者の病院等への付き添い(通訳等のため)
  • (6)寮の管理、清掃等
  • (7)在留カード更新サポート
  • (8)アルバイト・求人・住居等の情報提供
  • (9)その他トラブル対応

事務職員が多く時間を割かれるのは主に在校生の不意のトラブルや不満、相談の対応です。
生活の中で困ったことがあったときに、母国語がしゃべれる事務職員は1番に頼りたくなる存在でしょう。

宅急便の不在届ひとつとっても、日本語を勉強したばかりの学習者には何かわからないし、不安になることも多いようです。

病院等も通訳が配置されていなければ、一人で行って話を聞いて理解するのは難しいので、そういう場合はサポートに入ることも結構あります。

新入生関係

  • (1)入学問い合わせ対応
  • (2)入学希望者のCOE(在留資格認定証明書)申請業務
  • (3)新入生受け入れ業務(空港迎え、送迎、寮の清掃・整備、配布資料準備等)
  • (4)入学式準備、通訳、新入生の住民登録、在留カード関連、健康保険等の加入申請等
  • (5)その他トラブル対応

在校生対応の次に時間を使う仕事は、COEの申請作業です。書類の作成、翻訳、問い合わせ対応、追加資料の回収等にかなりの時間と労力を使います。

当たり前ですが新入生の場合、日本語があまりできない人が多いので、在校生より通訳・翻訳が必要な部分が増えますね。

学校運営関係

  • (1)入管定期報告(卒業生の進路、在籍者の出席率等の報告)
  • (2)入管不定期報告(職員変更・コース変更・コース新設・定員増加の申請等)
  • (3)在籍者情報の管理と収集(アルバイトの情報、在留カード情報、保護者の情報等)
  • (4)各種会議・ミーティング及びその準備
  • (5)経理関係全般
  • (6)ホームページ、SNS等各種広報活動
  • (7)式典、その他学内イベントの実施
  • (8)その他事務仕事色々

(1)(2)(7)は教職員と分担・協力して行う場合が多いと思います。

また在籍者のアルバイト先の情報や勤務時間、在留カードの有効期限等もしっかり学校が把握しておかなければなりません。

不法滞在や不法就労が在籍者から出ると、学校は入管からの評価を落としてしまいます。

(8)は校内清掃、備品交換・発注などなど。こちらも常勤講師と同じく細かい作業は本当にたくさんありますね。

いかがでしたか。
簡単ではありますが、日本語学校の非常勤講師・常勤講師・事務職員の仕事を紹介しました。

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