日本語教師を目指そうと思っています。
どんな本を読んだらいいのでしょうか。
日本語教師を目指す場合、大抵は下記の3つの資格取得を目指すことになります。
②大学等で日本語教育関連を主専攻・副専攻
③日本語教育能力検定試験合格
今回の記事では、
この3資格を取る前に、とりあえず身につけておくべき知識
が手に入る本をまとめました。
この記事で紹介している本を読んでおくと、その後の資格取得のための勉強がスムーズに進むと思います。
養成講座の勉強が大変…
という声はよく聞きます。これから紹介する本を読んでおけば、養成講座や大学での勉強を余裕を持って進める為に必要な知識が手に入るので、その後の勉強がグッと楽になると思います。
もちろん、実際に日本語教師として働くときにも役に立ちますよ。
ぜひ参考にしてみてください。
日本語教師の資格について詳しく知りたい方はこちら↓の記事
日本語教育能力検定試験の勉強にオススメの本が知りたい方はこちら↓の記事をご参考に。
・日本語教師になる為に、まず知っておくべきことが分かる!
・日本語教師の勉強がグッと楽になる!
1. 増補改訂版 新・はじめての日本語教育1 日本語教育の基礎知識
✔️日本語の音声、文法、文字ってどうなってるの?
✔️第二言語習得の過程とは?
など、日本語教育、言語学、日本語学などの基本が広く簡単にまとめられています。
この本のいいところは何より
読みやすいことです。
適宜イラストが挿し込んであるし、解説の言葉も易しめなので、初めてでも抵抗なく読めると思います。
こういう教育や言語学系の本って無駄に専門用語で書かれていて分かりにくく、読む意欲が湧かない人も多いと思いますが、この本はそういう人でも大丈夫です。
とりあえずの入りとして買うのには、良書だと思います。
ー
ちなみに
デカデカと「1」と書かれているとおり、「2」もあります。
「2」の方は「日本語教授法入門」編です。
✔️日本語教師はどんなことを外国人に教えているのか
など「教えること」について先に知りたい方はこちらもオススメです。
背景知識は興味ないけど日本語教師の仕事に興味がある!
という方はこちらから読むのもアリだと思います。
それで面白かったら「1」も読んでみてください。
2. 入門・やさしい日本語 外国人と日本語で話そう
「やさしい日本語」
日本語教育に興味がある人なら、誰でも一度は聞いたことがあるはず。
簡単な表現を使ったり、文を短くしたりして、日本語が流暢でない外国人でも理解しやすくした日本語のことを言います。
でも
外国人がどのように日本語を学ぶかという知識がない場合、
?どうすれば外国人に伝わりやすくなるのか
というのはイメージしにくいですよね。
この「入門・やさしい日本語 外国人と日本語で話そう」では
どうすれば外国人とのコミュニケーションが「日本語で」スムーズにできるのか が、練習を交えながら学べます。
また、それに関わる背景知識も広く身につけることができます。
例えば
✔️「やさしい日本語ツーリズム」について
✔️「やさしい日本語」とAIの活用について
など。
「やさしい日本語」について知るための本ですが、日本語教師の仕事の基礎である
どう喋れば外国人に伝わるのか
を学ぶにはうってつけの本だと思います。
外国人と常にコミュニケーションをする仕事である日本語教師を目指すなら、身につけておいた方がよい情報がたくさん詰まっている本です。
3. 基礎日本語文法・改訂版
✔️日本語の文法ってどんな特徴があるんだろう?
✔️外国語としての日本語ってどんなものなんだろう?
このような文法・日本語の構造に関する基礎知識をざっと身につけるなら、この「基礎日本語文法・改訂版」がオススメです。
語(単語)→単文→複文
と内容が進んでいき、基本的な日本語の文法構造が全体的に学べます。
この本は、私たちが普段無意識に使っている日本語の構造や特徴などに気付かせてくれます。
日本語教師の存在価値の1つは、
「母語話者なら使い分けはできるけど、うまく説明できない」
部分を外国人にも分かりやすく説明できることだと思います。
その基礎を身につけたいなら、この本を読んでみてください。
日本語について、新しい発見がたくさんあると思います。
ー
こちら↓も同様に日本語の文法について最低限知っておきたいことが広くまとめられている本です。
こちらはKindle版があります。
4. <初級者の間違いから学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30
日本語教師になる前にはイメージしにくいことの1つに
外国人は日本語の勉強のどこでつまずきやすいのか
ということがあります。
この知識が十分でないと、授業中に学習者から思わぬ質問をされたり、予想外の誤答がでてきたりして、回答や解説に困ることが多くなってしまいます。
もちろん授業を経験していく中でしか分からない部分もたくさんありますが、
学習者が間違えやすいところをある程度知っておくと、文法の説明を考えたり、授業準備をしたりするときにも役に立つし、授業も余裕を持って進めることができます。
この
<初級者の間違いから学ぶ>日本語文法を教えるためのポイント30
は、学習者が間違えやすいところを中心に、教え方のポイントがまとめられています。
授業にも直結する知識が身につくので、
養成講座や大学で勉強中の方はもちろん、日本語教師としてデビューしたばかりの方にもオススメの本です。
ちなみに学習者の誤用を集めた「誤用辞典」というものもあります。
どんな間違いがよく出てくるか、その場合にどう訂正するかなどをまとめて知りたい方には、この「誤用辞典」もオススメです。
5. はじめて学ぶ異文化コミュニケーション — 多文化共生と平和構築に向けて
日本語教師が日本語を教える相手は、ほとんどの場合外国人です。
外国人は国や地域、バックグラウンド等によって、考え方も、習慣も文化も違います。
だから
ときにはこちらの「常識」では考えられないようなことをしたり、「失礼だなあ」と思う発言があったりします。
そのようなときに、
✔️失礼なヤツだ!
と考えてしまわないように、異文化間のコミュニケーションとはどういうものなのか、同文化の場合とどう違うのかということについて知っておく必要があります。
もちろん「異文化」というのは日本人同士、同じ文化背景を持つ人同士の間にも存在します。
でも
外国人との間には、想像しているより大きな考え方の違いがあることも珍しくないので、それを知らないで接しているとトラブルになりやすいです。
✔️異文化コミュニケーションではどのようなことが障壁になるか
✔️言語・非言語コミュニケーションとは何か
✔️どのように適応していけばよいか
などについて簡単に知りたい方にはこちら↓の本がオススメです。
常に自分とは異なる文化出身の学習者と関わることになる日本語教師にとって大切なことが、うまくまとめられている本です。
ー
ちなみに
ビジネスパーソン向けに書かれた本ではありますが、こちら↓も異文化の相手とスムーズにコミュニケーションをとるために必要なポイントがまとめられている本です。
日本人・日本社会の考え方と、外国人・外国社会の考え方を比較しながら、どのように相手の言いたいことや考えを理解し、うまくコミュニケーションしていくかが知れる内容になっています。
ー
いかがでしたか。
ここで紹介した本を、養成講座や大学等で本格的に学ぶ前に読んでおくと、スムーズに日本語教師への階段を上がっていくことができるのではないかと思います。
これから日本語教師を目指す人、日本語教師の仕事に興味を持っている人は、ぜひ1冊でもいいので、面白そうと思ったものを手に取ってみてください。
養成講座や大学での勉強がグッと楽になると思います!
ー
仕事効率化はこちら ↓
新人日本語教師におすすめの本はこちら↓
日本語教師×ICTに特化した本はこちら↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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