【時間が足りない…!?】授業時間を簡単に圧縮できる4つの方法【語彙編】

日本語教師の時間短縮

語彙の授業をしているとき、いつも時間が足りなくなって困っています…

日本語学校の授業は、1回の授業で扱う内容が盛りだくさん。

授業に熱が入りすぎて

・時間が足りなくて項目が全部終わらなかった…
・最後の方はすごく駆け足になってしまった…

ということは日本語教師なら誰でも経験したことがあるはず。

でも、これが毎回続くとなると少し問題です。

「教える内容が多いから仕方がない」と考える人もいると思いますが、

実は多くの場合、こういう時間不足は教師の喋りすぎに起因しています。

今回は、授業時間がいつも足りなくなるとお悩みの方に向けて、語彙の授業で簡単に時間圧縮できる方法を紹介したいと思います。

この記事で分かること!
・授業時間が足りなくなる原因が分かる!
・語彙の授業で時間圧縮する方法が分かる!
・語彙の授業で抑えるべきポイントが分かる!

0.はじめに

まず最初に言っておきたいことは、言葉を大量に扱わなければならない授業で大切なことは、

決してすべての言葉を説明しようとしない

ということです。

私のこれまでの経験で言えば、「時間が足りない」といつも言っている日本語教師は、「全部触れておかないといけない」とか「全部説明してあげたい」と考えている人が多い気がします。

限られた授業時間の中で、何十もの言葉をすべて細かく説明して、使い方も練習して…

というのは、ハナから無理があるということを覚えておきましょう。

その上で、この記事では

・多くの言葉をどのように取捨選択していけばよいか
・効率的に教えるにはどのように説明すればよいか

という観点から、語彙の授業の時間圧縮の方法を紹介していきます。

1.日常生活でも試験でも出現頻度の低いものは説明しない

日常生活

語彙の授業で多くの学習者が気にすることの1つは

日本人はどの言葉をよく使うのか

ということです。

学習者は、日常生活であまり使わない言葉を教えてもらっても、覚える気にはなりません。

だって使わないから。

学習者が教師に説明してほしいと考えているのは

・日常生活でよく使う言葉
・試験によく出る言葉

です。

だから、例えば

・古文や小説にしか出てこないような古めかしい表現
・特定の分野でしか使わない専門用語
・すでに廃れている言葉
・学習者の世代や環境的に使うことがほとんどない言葉

などは説明を省略して、使用頻度の高い語彙の説明に割ける時間を確保しましょう。

もちろん使用頻度や出現頻度などは、自分の感覚だけを頼りにするのではなくて、他の教師や友人、SNS、インターネット検索等を活用しながら、客観的に判断する必要があります。

2.普通名詞(=調べればほぼ自分で理解できるもの)は説明しない

辞書

例えば「りんご」「靴下」「猫」などの普通名詞、また「東京タワー」や「サンフランシスコ」のような固有名詞は、種類の紹介や付随する言葉の説明などを追加していけば、無限に広げていくことも可能ですが、授業時間に余裕がないときは、説明をカットする対象と考えておくのが◎です。

こういう普通名詞や固有名詞は、学習者が自分で辞書を引いたりインターネットで調べたりすれば、教師のサポートがなくても、ほぼ意味を間違えずに理解できるからです。

それに対して

・動詞、形容詞(共起語のルールや制限が辞書には載っていないことが多い)
・抽象的な内容を表す名詞(辞書の説明だけではイメージしづらい)

このあたりは、辞書で調べるだけでは正しく使うのが難しく、教師のサポートが必要になってきます。

学習者が、自分で調べただけで使えるようになるか

というのも、取捨選択の基準の1つとして頭に置いておきましょう。

3.初級語彙で置き換えて説明を簡略化する

中級より上のレベルになると、抽象的な言葉や似たような意味・用法を持つ言葉も増え、何かと説明が多くなりがちですよね。

でも、説明すればするほど学習者の理解が深まることなんてまあありません

鋭い学習者は、教師が喋れば喋るほど疑問点が出てくるし、理解度が低い学習者は理解できない部分がどんどん増えていってしまいます。

そうなるとドツボにはまって、また同じ説明をしないといけなくなったり、別の質問に答えて横道に逸れたりして、時間もどんどん過ぎてしまいます。

そうなるのを防ぐ為には、「意味」の説明を極力減らして、シンプルにすることです。

1番簡単な方法は、どのレベルの言葉でも

①置き換え可能な初級レベルの類似表現を提示する

②共起語と文脈制限がその類似表現とどう違うかを説明する

③(対義語や派生語の紹介)

次の語彙へ

という流れで進めることです。

「時間が足りない…」と悩んでいる教師の多くは、①のところで不必要に長くて抽象的な意味説明をしてしまっています

その部分を「初級の言葉でシンプルに置き換える」ことによって済ませてみてください。意味の説明は大抵の場合、これで事足ります。

重要なのは、そのあとの②の部分が「置き換えた表現とどう違うか」をルール化して伝えることです。

類似表現の共起語や文脈制限の違いの教え方は、こちら↓の記事を参考にしてみてください。

4.翻訳を提示

学習者の国籍や母語がそれほど多岐に渡らないのであれば、1番簡単なのは翻訳を先に提示してしまうことです。

古い日本語教育では、「直接法だから媒介語や学習者の母語を使うのは絶対にダメ!」という考え方がありましたが、別にそんなことはありません。

先に述べた普通名詞などは、翻訳を提示した方がはるかに時間が短縮でき、わざわざイラストを見せたり時間をかけて日本語で面倒な説明をしたりする必要もなくなります。

使い方や共起語の説明が必要な言葉も、先に翻訳を提示しておくことで、大体の意味を事前に知ることができるので、理解もスムーズに進みやすくなります

まとめ

いかがでしたか。

語彙の授業で教えるべき内容、そして時間を使うべきポイントが見えてきたでしょうか。

日本語学校でも、プライベートレッスンでも、授業の時間は有限です。

その時間の中で学習者が支払った金額に見合う知識や練習が提供できているか?

ということは、何年日本語教師経験を積んでも、常に忘れないでおきたいものです。

「これも教えたい」「あれも使いたい」ではなく

「学習者が何を求めているか」
「どうすれば使えるようになるか」
「どうすれば日本語を使う環境での生活が豊かになるか」

を意識して授業ができる教師でありたいですね。

仕事効率化はこちら↓

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