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【常勤日本語教師】日本語学校の1日の仕事の流れを追ってみた!

日本語教師の1日のルーティーンを紹介。

日本語学校の常勤講師の1日の仕事の流れが気になる!

毎日どんな仕事をしているんだろう…?

今回はそんな疑問に答えてみたいと思います。

ちなみに日本語学校の仕事内容について、詳しく知りたい方や全体像を見たい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

今回の記事で分かることはこちら。

✔️日本語学校の常勤講師の1日のスケジュール(例)
 
それでは早速スタートです。

午前中

8:45|出勤・メールチェック

出勤してまずやることはメールのチェックです。これは普通の会社員と同じですね。

よくあるのは、以下のようなメールです。

✔️進学先の大学や専門学校からのメール(説明会の案内、入試情報、在校生の出願のことなど)
✔️非常勤講師からのメール(質問、イレギュラーな事態、授業報告など)
✔️学習者からのメール(志望理由書や研究計画書の添削依頼、質問など)

あとは地味に結構来るのが、さまざまな団体からの進路状況調査・学校の実態調査みたいなものの依頼メールとか。

すぐ返信できるものは極力この時間に返信します(あとに回さないことが大事)。

教室の鍵開け、目に見える範囲の掃除

今の時期だと検温とか、オンライン授業設備の起動と準備などもこの時間に。

9:15|ミーティング(朝礼)

当日授業を担当する先生を集めて、学校からの連絡事項などを確認します。

✔️在籍学習者への連絡事項(全体イベントの告知、配布物、注意事項、呼び出しなど)
✔️非常勤講師への連絡事項(提出物、教室使用の注意事項、在籍学習者の情報など)

学習者への伝達事項や配布物など、結構あります。

JLPT・EJUの受験票を渡したり、ビザ更新書類のことで呼び出したり。

最近はオンライン授業等の機会も増えたので、どちらかというとSNSで連絡することの方が多くなったような気もします。

前日の授業の引き継ぎ事項(積み残しとか)の確認などもこの時間にやることが多いです。

9:30|授業

常勤講師の場合、以前の調査では週3〜4日ぐらい授業に入っている人が多かったですね。

参照⬇︎

ただしこれは立場や学校規模、在籍学習者数等によるところが大きいと思います。

授業がある日は半日潰れることになるので、その他の業務の効率を意識しながら動きます。

採点や宿題の提出チェックなどは、学習者がプリント問題を解いているときや、休み時間などに時間を見つけて少しずつ済ませます。

これができることは結構大事。授業後の動きに差が出ます。

もちろん質問があったり学習者に話しかけられたりすると、これがうまくいかないこともよくあります。

まあこればっかりは、しょうがない。

授業がないときは…?

もちろん授業がない日はダラダラと過ごしているわけではありません。

以下のようなことをしている場合が多いです。

✔️会議
✔️授業準備
✔️教材・テスト作成
✔️データ作成と更新(さっきの実態調査とか、進路状況とか、出席率とか)
✔️大学、専門学校等の出願スケジュールチェック
✔️来客対応(おもに大学・専門学校の営業さん)
 
 

やることはいくらでもあるので暇になることはないです。

午後

13:00|①進学指導

授業が終わったら留学生を中心に面談したり、大学や専門学校の出願に向けて書類チェック、志望理由書の添削、面接練習等を行います。

時期によりますが、出願ラッシュになる年末〜年始の多い日だと、立て続けに4、5人の進学指導を行う日もあるので、そういうときは気付いたら夕方、ということも結構ザラです。

✔️目安30分〜1時間/人
✔️効率が命。在籍人数が多い学校の場合、楽しく喋ってたら絶対無理
✔️優先順位を明確にした計画的なスケジューリングが必須

無理のない範囲で1日の対応人数を決め、対応しましょう。

そうしないと他の業務が滞ったり、最悪の場合出願チャンスを逃したりすることもあります。

それが原因でクレームになる場合もあるので注意が必要です。

そのような事態を防ぐためにも、「授業がないときは…」のところで挙げた「大学、専門学校等の出願スケジュールチェック」はかなり重要な仕事です。

それに合わせて進学指導のスケジュールも決めていくのが◎です。

飛び込みで指導をお願いしてきたり、急に来て翌日が締め切りの大学の出願をしたいと言い出したり、留学生は結構自由です。

だから、この仕事をスムーズにこなすためには、予め進学指導のスケジューリングのルールを決めて、それを最初のうちに学習者に周知しておくことが大切です(クレームも防ぎやすくなる)。

13:00|②非常勤講師の対応

学習者の進路指導対応をしながら、合間の時間で非常勤講師の対応もやっていきます。

✔️授業に関する質問・相談対応
✔️必要な資料を渡したり、カリキュラムの内容を説明したり
✔️授業見学や教案チェックのフィードバック

この、授業後1時間〜2時間の間に学習者対応と非常勤講師対応が結構集中するので、この時間はなかなか忙しいです(みんな用事済ませて早く帰りたいからね)。

会議や来客対応など、その他の仕事はこの時間には入れないのがポイント

16:00|授業の後処理

一連の進路指導と非常勤講師への引き継ぎなどが終わったら、当日の授業の後処理と報告をします。

忙しい時期だとこの時点で17時を回ってることもあります。

だからこそ午前中の授業の隙間時間の活用が鍵を握ります。ここから採点や出席の管理など、ゼロからスタートするのは時間的にも精神的にも厳しいです。

授業報告については、うちの学校はメールですが、これはいろんな方法があると思います。

昔働いていた学校は、各クラスに1冊ノートがあって、それに手書きで報告を書くスタイルでした(笑)

交換日記みたいである意味おもしろかったけど。

今だったらクラスの担当者でLINEグループ作って、そこで報告とかが1番簡単な気がします。

メールだとちょっと気になったことにコメントしたいときとか、「確認した」ということだけ伝えたいときとかに不便。

夕方ゴールデンタイム

16:30|その他業務処理

授業もやって、進路指導もみっちりやったときは、この時点で勤務時間が終わってることも結構あります。

余裕があるときは、この夕方の時間で以下のようなことをしていることが多いです。

✔️教材・テスト作成、授業スケジュール作成
✔️学習者の志望理由書・研究計画書などの添削(データで)
✔️進路指導状況の更新
✔️成績・出席の処理
✔️翌日の仕事の確認、スケジュール設定
✔️授業準備
✔️種々のメール・SNS連絡

などなど。

日や週、月によって違いますがよくやっている仕事はこんな感じです。

その他不定期業務があるときは、締め切りの迫っているものから処理していきます。

18:00|退勤(の時間)

じゃおつかれさまでしたー

って帰れる日は少ないです。

ここから授業準備する日もあります。このあたりはブラックと言われる所以でしょうね。

でも効率化すれば別に早く帰ることもできるし、残業がないことを売りにしてる学校も最近ではチラホラ見られるので、そのあたり、自分に合った学校をしっかり探して情報を集めてみるといいと思います。

あとは残業代がしっかり出る学校とか。

僕は授業準備はかなり効率化してる方なので、初めて担当する教科書や箇所でない限り、そんなに時間はかかりません

今担当しているクラスが使う本やカリキュラム内容は大体網羅しているので、既存のものに修正と追加をするぐらいです。準備に使うとしたら、多くて2〜3時間かな。

残業するのはこんなとき↓

✔️進路指導が盛りだくさんだった
✔️締め切り間近の業務が多くなっている(これも進路指導によるスケジュール圧迫の影響が大きい)
✔️新規プロジェクトや作成物が多くなっている(同上)

19:00|退勤

おつかれさまでしたー

僕の勤務時間は18時までなんですが、まあ19時までに帰れたら許容範囲かなと思ってます。

新人の頃はもっと時間がかかってました。イレギュラーが重なったり、締め切りが迫った仕事が詰まってる時とかは、がっつり残業して21時とか22時とかになる日もあります。

でもこれは効率の部分が大きいと思います。

✔️授業準備に必要なスキルとアイデア
✔️文法や語彙に関する知識
✔️進学先情報や進学指導に関するスキル

こういうものの不足が影響して時間がかかっていたと思うので。その部分の蓄積と活用がいかにうまくできるか?で、2年目、3年目〜の業務効率は大きく変わってくるんじゃないかと思ってます。

補足

これはあくまで、極めて日常的な、何もない日のスケジュールです。

こんな平和な学校どこにあるんや!って怒ってる人もいるかもしれません。

日本語学校の常勤日本語教師はいろいろ仕事が盛りだくさんです。

またイレギュラーなことも頻繁に起きます。

特に小規模学校の場合、もっと事務仕事とかいろいろ入ってくると思います。

詳しくはこちらの記事をどうぞ⬇︎

僕も小規模学校で働いてるときは正直日本語教師であることを忘れそうなぐらい、外に出たり通訳したりとか、教務の仕事じゃないことをたくさんやっていました。

小さい学校は雑多な業務が教務も事務も関係なく降りかかってくるけど、みんなの距離が近くてアットホームな感じではあるから、それはそれで楽しいという見方もできますけどね。

でもその分規模の大きい学校より残業が増えることが多いので、残業代をしっかりもらえるかは確認した方がいいですね。

あとは海外出張とかオンライン関係とか特定技能とか、仕事の幅も増えて、日本語教師も、ただ留学生に授業をしていればいい時代はとっくに終わっているので、その分、しっかり分業制が確立されてる学校を選ぶことが大切だと思います。

あとは給料の交渉とか、仕事の作り方とか。労働環境の快適さって、探すものではなく、自分の学校選びと、働き方次第で変わっていくものだと思います。

仕事効率化はこちら ↓

新人日本語教師におすすめの本はこちら↓

ICT×日本語教育に特化した本はこちら↓

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