この記事では、最近気になっている日本語についてまとめています(2021年9月現在)。
ちなみに僕は
「この日本語は間違っている」
「正しい日本語はこれだ」
という考え方はキライです。
正しいかどうかは時代が決めます。
今の人たちに合わない、使われなくなった言い方にすがって
本当はこれが正しい
と言ってる人は時代に置いていかれればいいと思います。
さようなら。
ただ、やっぱり新しい言葉って、受け入れるのに時間はかかるし、なんとなく抵抗がある、
という人も多いと思います。
「ら抜き言葉」もずいぶん批判されたし、テレビで出演者が「ら抜き言葉」を喋っていたら、
字幕は「ら」入りに修正されている、ってこともいまだにありますね。
そうなんですよ。僕も違和感ありますよ。
でも「間違っている」とは思わない。
新しい表現や使い方が浸透してきたら、「ああ、そう変わっていってるんだ」と思うだけ。
以前のツイートにも書きましたが↓
言葉は廃れ、変化し、新しく生まれるものです。
前置きが長くなりましたが、この記事は新しい言葉を批判するわけではなく
新しい言葉を観察し、なぜそのような言葉が生まれたのかぼんやりと考える…
そんな目的で書いています。
1.「今コロナだからさ…」
最近テレビとかで耳にすることが増えて、ずっと気になっている表現。
「ほら、今コロナだからさ、ハイタッチとかできないんだよ」
「コロナになってから、休みの日は全然外に出なくなったよ」
そもそも「コロナ」ってウイルスの名前でしょ。もう1歩譲るとしても、病気の名前まで。
「今コロナだからさ」は、本来なら
「今コロナ禍だから」
「コロナの感染が拡大している状態だから」
となると思いますが、多分あまりにも多く使われたから、
毎回長い言葉を繰り返すのが嫌いな日本人らしく
コロナ(というウイルス・病気)→→→→→コロナ(が広がっている状態・期間)
という拡張が急速に進んだのかなあ、とも思います。
「コロナ禍」は文書では結構浸透したかもしれないけど、話すときに使っている人はあんまり見たことないもんなあ。
こういう言い方ってSARSの時とかはなかったと思うんですよね。
まあ期間や規模や拡大具合等が全然違うので単純比較はできませんが。
インフルエンザが最初に広がったときはどうだったのかな。
2.「あの人永遠と話してる」
これは2、3年前から気になってたけど、抵抗なく使っている若い人は少なくないと思います。
Youtuberとかが使ってるのを結構見る。
「校長が朝礼で、永遠とつまらない話をしてる」
「昨日は朝から永遠と編集作業をやってましたよ」
これは多分違和感がある人が多いはず。
そんなの見たことないわ
という人は適当に若いYoutuberの動画を見てみてください。
シンプルに「永遠に…」と「延々と…」の混同使用だと思います。
昔から「永遠に」はめちゃくちゃ長くて終わらない、みたいなときに比喩的に使っている人も多かったですよね。
「永遠に仕事してるんだけど」とか「○○くんは永遠にゲームしてるなあ」とか。
その口語的な使い方と、本来その意味で使われてきた「延々と」の発音が似ているので、若い人の間で認知度の高い「永遠」の方が使われるようになってきた、というところかなあと思います。
たぶん「延々と」っていう言葉を知らない人は結構いそう。でも「永遠」を知らない人はほとんどいないと思う。
3. 親ガチャ
「親ガチャ失敗したから、行きたい大学にいけない」
「子供の頃は週に1回は回らない寿司に連れて行ってもらってたから、実は結構親ガチャ成功したほうかもしれない」
親ガチャ失敗=貧乏な家庭、ヤバい親の元に生まれた
親ガチャ成功=金持ち、いい親の元に生まれた
みたいな感じですよね。きっと。Twitterをざっと見た感じ、お金以外の要素にも使えそう。
優しい親、暖かい家庭とか。
それにしても、
これは初めて聞いたときは感心しました。ワードチョイスが秀逸すぎる。
だれが考えた言葉なんですかね?
でももし自分が親で、自分の子供が「親ガチャ失敗したわ」と言ってるのを聞いたら、立ち直れないかもしれません。
ちなみに自ら命を絶つことを、「親ガチャのリセマラ」と例える言い方もあるらしい。
これはブラックジョークすぎる…
4. その他
これは最初聞いた時は人の名前かと思った。山岡、みたいな。
Youtubeのコメント欄とかに溢れてる。全然エグくないときも使われている。
多分みんな使いたいだけ。僕は使いません。
これは去年ぐらいに流行ったのかな。僕は最近意味を知りました。
気になる方は調べてみてください。
チーズ牛丼なのは分かったが、なぜその意味になるのかがよく分からん。
ー
おわりです。
個人的な考えであり、文法・語彙の知識として役立てていただくために書いたものではありません。
「気になるから何となく推測してみた」記事です。
授業等で扱うときはよく調べてから扱いましょう。
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仕事効率化はこちら ↓
日本語教育能力検定試験の勉強にオススメの本はこちら↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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