今日3/10(木)15時よりYouTubeの文科省会議専用チャンネルでライブ配信形式で行われた「留学生円滑入国スキーム」に関する説明会の要旨です。
会議は文科省に加え、全日空、日本航空、日振協、私大連、国土交通省等が参加しzoom形式で行われました。
留学生円滑入国スキームの導入について
・3/3に通知した件について簡単に説明。
・3/14より入国者の総数を7000人/1日に増枠する。
・留学生については待機者数が多いため、それとは別にこの「留学生円滑入国スキーム」を設け、優先的かつ着実に受け入れられる体制を整える。
・ビジネス入国の少ない月〜木の航空便の空席を利用し、入国を可能にする。
・対象は大学・高校・日本語教育機関等に在籍予定の留学生。
・4月に入学を控えている留学生が多いため、このスキームを立ち上げた。3月から5月末までの便を対象に、このスキームを運用したい。
・対象期間の全ての座席を留学生向けに開放するわけではない。
・ビジネス、技能実習生等を含めた一般枠に空席があれば、そこでチケットを取って入国することも可能。
・留学生の場合は必ずこのスキームを使わなければならないという訳ではなく、一般枠で取れなかった場合にこのスキームを利用して欲しいという認識。
・注意事項を理解しこのスキームを利用してほしい。
注意事項
・水際対策に係る新たな措置(27)に基づいてこのスキームを運用する。
・受入機関は入国状況をしっかり把握してもらう必要がある。
・留学生が誓約事項に違反する等の行為があった場合、受け入れができなくなる場合がある。
・このスキームは一般枠で入国できなかった場合の補足として考えてほしい。
・査証取得の目途が立ってから利用してほしい。
・このスキームを利用できるのは留学生のみ。教員等は対象外。
・月〜木にフライトがない国からの入国の場合は、例外的に認めることも可能。
・日本航空、全日空と連携。この2社が就航している国際便全てが対象。
・乗り継ぎ便等は対象にならない。
・現在運航本数が制限されている中国で、便が取れない部分は、ご理解いただけるようにお願いいたします(?)。
・留学生の必要情報を受け入れ機関がまとめて申請を一括管理。
・ANAとJALで申請方法が異なる。
・フライトの締切も航空会社による。
・このスキームで確保できるのは留学生1名につき1便のみ。
・留学生本人や現地仲介業者から、サポートセンターに直接連絡することは避けてほしい。
・仮予約ができた場合は、支払い期限がサポートセンターから連絡される。この期限までに支払いがない場合は自動でキャンセルされる。
・購入後のキャンセルの場合はキャンセル料が取られる場合がある。
・明日から申請開始。
・全員5月末までに入国という報道もあるが、現実的に考えれば、現時点ではそれは難しいという見解。
申請方法(JALの場合)
・基本的には通常の入国プロセスと同様にチケットの購入に努めてほしい(1、2)。
・予約が取れなかった場合は旅行会社または各国のコンタクトセンターを通じて、キャンセル待ちの予約を入れる(2)。
・キャンセル待ちを登録したら、留学生は受入機関にキャンセル待ちの登録状況等の必要情報を提供し、受入機関はキャンセル待ちの留学生の情報を指定のフォームでサポートセンターに送付(3、4)。
・サポートセンターはその後航空会社にキャンセル待ち留学生の情報を提供(5)。
・航空会社は、フライトが確保できたら、留学生及びサポートセンターに連絡(6、7)。
・その後留学生は期限までに支払いを行う(10、11)。支払い期限や料金等の情報は受入機関等にも連絡がいくので、受入機関が留学生に通知してしっかり支払いを行ってもらう(8、9)。
・一般枠は一般客も含めて早い者勝ち。ただし留学生枠は留学生が優先される。
・キャンセル待ちの予約を入れる便については、JALは上限を設けない。
・希望順にマッチングし、一番最初にマッチングしたフライトだけ連絡がくる形になる。
・留学生本人は、渡航予定日の7営業日前までにキャンセル待ちを申請。
・大学等受入機関は、5営業日前までにサポートセンターに申請。
(ただしこれはできるだけ、7営業日前・5営業日前まででいいらしい)
申請方法(ANAの場合)
・基本的にはJALと同様の申請方法。
・ただし、JALと異なり、キャンセル待ちを申請しなくても、直接フォームを使用してフライト希望を申請することも可能(3)。
・JAL、ANA両方に申請する場合は、フォームが異なるので、それぞれのフォームで申請する必要あり。
ファストトラックとVisitJapanWebについて
・国土交通省より、実際に入国するときの手続きについて説明。
・受け入れ機関から留学生に2つのアプリの利用を周知徹底してほしい。
・検疫に時間がかかるのをできるだけ避けるため(「入国時&空港」部分)。
・入国前にこのアプリのダウンロードや必要事項の入力、確認センターの確認を受けておくと、携帯の画面が緑になり、それを検疫官が確認するだけで良くなるので、入国がスムーズになる。
・Visit Japan WebとMy SOSをしっかりダウンロードして事前準備をしておいてほしい。
申請フォーマット
・フォームにはCOE番号やキャンセル待ち予約番号等、留学生の情報を入力。
・このフォーマットは20行までしかない。1フォーマットの行数をこれ以上増やすのは避けてほしい。
・申請時にはメールで、1メールに1フォーマットのみ添付。40人いる場合は、メールを2通送ることになる。
・同じ人について複数記入するときは、上から第1希望、第2希望…と認識する。
・ANAは第3希望まで受け付ける。4つ以上記入はしないでほしい。
・ANAの場合(キャンセル待ち登録をせず、直接フォームで申し込む場合)は、キャンセル待ちの受付番号がない場合があるので、その場合は空欄でOK。
質問
Q ERFSに事前に入力したフライト情報が変更になった場合はどうする?
A ERFSの仕様上、フライト情報部分のみ修正することはできないので、登録し直す必要がある。入国後に異なっていると、あとあと面倒なので、登録し直してほしい。
Q 中国は便数が少なくて入国できないんですが。
A これについては相手国があることなので、すぐに対応できるものではない。できるだけ対応していきたいが、理解してほしい。
Q どこにどうやって申請したらいい?
A 申請に関する詳しい情報は、明日午前中に文科省のHPで公開予定。
Q 基本的にはまず個人でJAL、ANAに通常通り予約するのが基本で、それでフライトが取れない場合にこのスキームを使えとのことですが、チケット代は最初の予約時の料金が適用になるのか。
A 取れた部分の予約の料金になるので、最初のものが取れればその金額になるが、他の時間や便の場合は異なる。
Q JAL、ANAの両方申し込みOK?
A 可能ではあるが、できれば避けて1つにしてほしい。
Q 詳しい資料は明日午前中とのことですが相談窓口等もそちらに記載される?
A サポートセンターの電話番号やメールアドレス等は記載されている。そちらで一元管理しているのでちらに問い合わせてほしい。
Q 留学生が、自分が撮ったチケットがいくらか分かるタイミングはいつ?
A 基本的には、キャンセル待ち予約を登録した時点で分かる。ただANAの場合でキャンセル待ちをせず、直接フォームで申し込んだ場合は、こちらで確保したフライト情報を提示するまでは分からない。
Q このスキームで取ったチケットの急なキャンセルの場合は、だれがだれに連絡する?
A サポートセンターを通す必要はない。通常のキャンセルと同様に、留学生が航空会社に連絡してほしい。
Q 日本語教育機関が留学生のチケット取得を把握しにくいシステムじゃない?
A できるだけ混乱がないように努めます。
Q ANAはキャンセル待ち登録の場合と、フォームで直接申請と両方あるが優劣や結果が出る早さの違い等はあるのか?
A どちらでも特に優劣や早さの違いはない。
Q 一部、ガルーダとJALの共同運行便等があるが、そのようなフライトもこのスキームの対象?
A ガルーダが実運航をしてるものは、ガルーダが人数管理等を行っているので、現段階では対象外。他航空会社の場合も同様。
Q 5月末までに全員入国できるという認識で、先生や学生に伝えてもいいのか。
A 今日時点で15万人の待機留学生のうち、すでにCOEを持っている11万人が早期来日を希望している。1週間で1万人程度は入国できると想定。そうなれば5月末までに10万人程度が入国できる見込みになる。
ただし、新規の4月生等も含めると全員入国は難しいのと、国によっては便数制限等の問題もあるので、その辺りは全員入国というのは可能性が低い。
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