授業準備が大変で何時間もかかります…
便利なウェブサイトはありませんか?
多くの日本語教師が最初に抱えるのが、授業準備に時間がかかる…という悩みです。
そこで今回は、私がこれまでに使ってきた、または今も使っている「授業準備に役に立つウェブサイト」を集めてみました。
この記事では主に
・教材や活動のアイデアを集める
ときに使えるサイトを紹介します。
ここで紹介するウェブサイトをうまく使えば、効率的に授業準備を進め、時間短縮を図ることができると思います。
準備に時間がかかって困っている方は、ぜひ参考にしてみてください!
・授業準備を効率化して、時間短縮できるようになる!
・日本語の文法や語彙の知識を効率的に吸収できるようになる!
・授業のアイデアの引き出しが効率的に増やせるようになる!
1.文法表現について調べる・例文を集める
①「機能語用例文データベース はごろも」
文法表現を検索し、例文を探すことができるウェブサイトです。
検索すると、意味や接続、難易度、英訳などの基本的な情報に加えて、多くの例文とその出典を示してくれます。
また、検索した表現を使って学習者が作った例文(正用・誤用含む)も見ることができます。
特定の文法表現で誤用が検索できるサイトは他にはなかなかないと思います。
②「MLC Japanese」
MLC目黒ランゲージセンターが英語圏の学習者向けに提供している無料教材が掲載されています。
JLPTのN5〜N1まで、文法を中心にクイズや解説などが揃えられていて、問題数もかなり多いです。
③「JTest4You」
先日Twitterでも紹介した、文法表現がまとめられたサイトです。初級から上級まで、日本語教師が扱うことの多い文法表現はほぼ網羅されています。
例文が豊富で、授業用の教材を自分で作らなければならないときなどにとても参考になります。
英語訳もあり、テストや練習問題、音声なども用意されているので、英語ができる学習者の自主学習にも◎なウェブサイトです。
④「renshuu」
これも文法や語彙についてまとめてある学習者用サイトです。
基本的には文法表現の接続や意味、例文などが掲載されている解説サイトなんですが…
このサイトのいいところは、学習者が自分で作った文を投稿できるところです。
各文法項目に掲示板のようなところがあり(User sentences)、そこにその文法を使って作った文をユーザー(学習者)が投稿できるようになっています。
みんな自由に文を投稿しているので、教師から見れば誤用の宝庫です。
どんな誤用が起きるかリサーチしたり、誤用をどう訂正するかを授業前に考えたりするのにとてもいいサイトです。
ウェブサイトよりしっかり説明が載っている本派の人はこちら↓
2.漢字や語彙について調べる・例を集める
①「NINJAL-LWP for BCCWJ」
国立国語研究所とLago言語研究所が共同開発したオンラインコーパス検索システムです。
調べたい言葉を検索すると、用例や出現頻度、出現比率などとともにコロケーションが表示されます。語彙の導入や問題解説の授業準備、類似表現の違いの質問が予想される時の事前準備などに活用できるサイトです。
どの助詞や言葉と結びつきが強いのか?を客観的に見るときに重宝します。用例も表示されるので、例文や教材作成の参考にもなります。
②「漢字書き順・筆順(書き方)調べ無料辞典」
このサイトは書き順・筆順辞典という名前ですが、私は熟語を調べるときによく使っています。
漢字を検索すると二字・三字・四字と文字数ごとに熟語一覧を見ることができます。
脳が凝り固まって熟語が全然出てこない… という悩みを抱えている人にオススメです。
私もよくこの状態に陥ります…
③「漢字・熟語検索サイト」
こちらのサイトもシンプルな熟語検索サイトです。
このサイトのいいところは、漢字を検索すると、熟語を文字数別に表示してくれるのはもちろん、その漢字が熟語の何文字目にあるかによって、別々に一覧を表示してくれるところです。
例えば「非」が先頭に来る二字熟語、「者」が最後に来る三文字熟語… のように、文字数と文字の位置で熟語を調べられます。
④「goo類語辞書」
goo辞書は知っている人が多いと思いますが、類語検索もあるのはご存じですか?
goo類語辞書のいいところは、類似表現が表にまとめられていて、コロケーションや状況・文脈などによって許容か否かが○△×で示されていることです。
一目で違いが分かります。
結構曖昧な、いわゆる「辞書的な」説明に留まっているものもありますが、結構このサイトで類語の違いを解き明かすきっかけを掴めることもあります。
⑤「Ulrike’s Mnemonics|Joy o’ Kanji」
以前Twitterでも紹介した「英語話者」で漢字の暗記が苦手な学習者にオススメのウェブサイトです。
常用漢字の読み方、形が語呂合わせみたいに覚えられるようになっています。
どちらかというと自主学習向けですが、授業でもうまく活用すれば、漢字に苦手意識を持ちやすい非漢字圏の学習者に、漢字を楽しく学んで覚えてもらうきっかけを作れると思います。
3.活動やタスク、追加教材等を集める
①「スリーエーネットワーク」
「スリーエーは日本語教師なら誰でも知ってますよ…」という声が聞こえてきそうですが、このサイトには、あなたの知らない補助教材がたくさんあると思います。
スリーエーネットワークの本は、ダウンロードして使える補助教材や教師用ガイドなどがとにかく豊富です。今使用している教材を、一度このサイトで検索してみてください。思わぬ補助教材が見つかるかもしれません。
②「3A plus|おもしろコンテンツ」
こちらもスリーエーのサイトですが、みん日に準拠したクロスワードパズルなど、その名の通り面白いコンテンツが色々あります。
メインで使用するのはちょっと難しいですが、授業の息抜きやウォーミングアップ、ミニゲームとして活用してみてはいかがでしょうか。
③「Mikke! by EduJapa!」
EduJapa!さんが運営している日本語教育の教材シェアサイトです。
オンライン授業も含めた活動系のアイデアが豊富に提供されています。
教科書別/文型別/活動別など、さまざまな角度から教材を探すことができます。
このサイトの面白いところは、自分のアイデアも投稿できるところなんですよね。
教師同士が教材をシェアして、授業準備を効率化しようという、素敵な考え方のもとに作られたサイトです。
④「ちびむすドリル」
こちらも以前Twitterで紹介しています。
このサイトでは幼児・小学生向けの様々な教材が提供されていて、日本語学習者にも活用できるものが豊富です。
私はこのリンク先の間違い探しプリントを、小学生のプライベートレッスンでよく使っています。
やっぱり子供は、がっつり教科書で勉強、という形のものより、ゲーム性のあるものの方が好きですよね。
最初のウォーミングアップ等に◎です。その他にも言葉の練習ドリルなどもあります。
⑤「いろどり 生活の日本語」
Twitterを使われている日本語教師の皆さんの間では、知名度が高いと思います。
文型シラバスではなく、Can-doに基づいたシラバス構成で、そもそもこの記事の冒頭にあるような「何時間も授業準備をしないといけない/自分で教材を色々作らないといけない」という問題が解決されている教材です。
プライベートレッスン等でメイン教材として使うこともできるし、自分で教科書を決められない日本語学校の授業などでも、必要に応じて部分を使うこともできますよね。
絵も多くて、学習者もとっつきやすい教材です。
⑥「NHK for school」
NHKが小学生〜高校生向けに様々な動画教材を提供しているウェブサイトです。
外国人向けのものは基本的にはありませんが、中〜上級学習者向けの授業で活用できるものは結構たくさんあります。
動画を見てその内容について話し合ったり、感想を書いたり、色々な使い方ができます。
「先生向け」という機能をONにすれば、指導案や指導用教材も閲覧可能です。
授業時間が余るのが怖い方はこちらもご参考に↓
4.イラストを集める
①「いらすとや」
これはもはや説明不要でしょう。
②「イラストセンター」
こちらも様々なイラストが無料で利用できるサイトです。
自動広告がちょっとしんどいです。
③「イラストAC」
こちらも利用している人は多いのではないでしょうか。
投稿している人も様々なので、色々なテイストの絵があるのがいいところですね。
④「Linustock」
こちらは少しテイストの違う、ベクター線画が提供されているサイトです。
シンプルな絵を使いたい人、色々組み合わせて作りたい人などにオススメです。
ただし、ハマりすぎるとかえって準備時間が長くなるので注意しましょう…
5.おまけ(日本語教育能力検定試験)
①「アークアカデミー|日本語教育能力検定試験用語検索 マンボウ」
このサイトは知名度がどの程度あるのか分かりませんが、私は何か月か前に初めて知りました。
日本語教育能力検定試験の用語が調べられる検索システムです。
教科書と併用すればかなり便利に使えるサイトだと思います。
検定対策本に興味がある方はこちらの記事も併せてどうぞ↓
まとめ
いかがでしたか。
この記事が皆さまのご参考になれば幸いです。
日本語教師を長く続けたい人も、とにかく毎日の授業準備を早く終わらせて時間に余裕を作りたい人も、文法や語彙をじっくり研究したい人も、ぜひぜひこの記事で紹介したサイトを活用してみてください!
ー
オススメの記事はこちら↓
仕事効率化はこちら ↓
新人日本語教師におすすめの本はこちら↓
日本語教師×ICTに特化した本はこちら↓
ー
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった!と思ったら、SNS等でシェアしてもらえると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
Twitterのフォローはこちらから
下のコメント欄からコメントを投稿される際は、免責事項及びプライバシーポリシーをご確認ください。
コメントの送信を以って、記載内容に同意したものとみなされます。
コメント