ICTを活用した授業をしてみたいと思っているのですが、よく分からなくて…
おすすめの参考書はありますか?
最近は日本語教師が授業にICTを取り入れるのも、ごく普通のことになりました。
コロナ禍の影響を受け、日本語学校でもオンライン授業を行う体制が整えられ、オンラインプラットフォームで日本語教師の仕事をする人も急激に増えましたね。
でも
「ICTって何だか難しそう…。機械は苦手」
「パソコンやタブレットを使って授業をしてみたいけど、イマイチよく分からない…」
「何か気をつけた方がいいことはあるのかな…」
こういう声を聞くことはまだまだあります。
そこで今回は、「日本語教師×ICT」にフォーカスした本を5冊紹介したいと思います。
ICTやオンライン授業に関する本は数多くありますが、日本語教育に特化したものは意外と少ないし、書店で扱っていないことも結構あるんですよね…
そこでこの記事では、「ウェブからでも購入できて、
・オンライン授業でのICT活用術
・通常の対面授業でのICT活用術
・ICT活用のための基礎知識
に特化し、分かりやすく解説されている本」を集めたので、ぜひ参考にしてみてください。
ICTを上手に活用して、授業の幅を広げましょう!
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①ICT×日本語教育—情報通信技術を利用した日本語教育の理論と実践
ひつじ書房さんより。
第1部の「研究編」で先駆的・挑戦的な論考から知識と新しいアイデアを得、
第2部の「実践編」で実際の授業への活用例を見てアイデアを具体的にイメージし、
第3部の「ツール・コンテンツ編」で新たな日本語教育のためのICT技術やシステム開発の知識とアイデアに触れる…
これだけでワクワクしませんか?
・DST(デジタルストーリーテリング)の活用
・作文支援システム
など、これからの日本語教育×ICTを考える上でとても興味深い内容が扱われていて、読んでいるとワクワクしてくるし、想像が膨らみました。
どちらかと言えばこれからの日本語教育×ICTのアイデア、新たな試みなどについて知りたい/考えたい人向け
という印象を受けましたが、実践に生かせるヒントもたくさん散りばめられているので、個々の授業にも役に立つ部分は結構あると思います。
②ICTの活用 第2版 (日本語教師のためのTIPS 77②)
くろしお出版さんより。
超超実践型の本はコレ。
・ショートカットキー
・データ管理
↑のような基礎的なところから始まり
・スクショの活用
・Officeソフトを使った板書や教室活動
↑などの教材作成・クラス活動(オンラインだけじゃなくて、対面での活用法も)のためのPCスキルが載ってたり
・SNSやアプリの活用法
・iPadやiPodの活用法
・スマホ・デジカメ・クラウド共有の活用法
・日本語教師に便利なウェブサイト
などなど、めちゃくちゃいろんな情報が詰め込まれていたりする、かなり実践向けの参考書です。
特に
これからICTの活用を始めたい人
PCや機械操作が苦手な人
PCやその他デジタル機器を使ってできることを増やしたい人
にはピッタリな本だと思います。
授業準備や授業中に、さくっと色々なことができるようになる本。
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③日本語教師のためのアクティブ・ラーニング
くろしお出版さんより。
基本はアクティブラーニングについて書かれていますが、
5章にアクティブラーニングの視点から見るICT活用方法が結構たくさん載っています。
Dropbox、Slack、Googleドキュメント、Youtube、もちろんZoomも。
5章だけで100数ページあるので、結構ボリュームがあるし、
ICT活用のためのアイデアがいろいろ紹介されているので
・始めてある程度経って、授業の幅を広げたい人
に参考になる部分が多いと思います。
④ICTの基礎体力: 日本語教師読本 2
webjapaneseさんより。
この本は見た目はシンプルですが、スタンスが面白いです。
基礎体力とあるとおり、ファイル管理の仕方やオンラインサービスを使うときの注意点、macとWindowsの互換性 などなど
基礎的なところから始まるんですが、デジタルに関する知識や技能を
D5~D1までの5段階に分けていたり
テキスト、画像、音声、動画を「デジタル4技能」と名付けていたり
日本語教師が馴染みやすい構成になっています。
あとは情報収集のポイントとか、日本語教師に役立つソースなども紹介してあって
内容自体は結構面白いし役に立つと思います。
2021年10月24日現在、下記3つのオンラインショップの中では、amazonしか取り扱いがないようです。
⑤オンライン授業を考える: 日本語教師のためのICTリテラシー
くろしお出版さんより。
2021年11月5日に発売された新書。私もいま読み進めているところです。
この本の面白いところは、オンライン授業のHow toではなく
「オンライン授業の考え方」
に焦点を当てていることです。
オンライン授業って
- ①オンライン授業ができるようになる
- ②オンライン授業に慣れる
- ③オンライン授業で使いこなせる機材やソフトなどが増える
- ④オンライン授業の質を上げる
という段階があると個人的には思います。
私はどちらかというとPCやウェブ、機械などは好きな方なので、①〜③は自分で、またはGoogle先生に聞きながら割と難なくこなしてきましたが、
④オンライン授業の質を上げる
の部分って、まだまだ模索中というか、発展途上なところがあります。
さまざまな教育機関等でのオンラインコースの実践例が紹介されていて、オンライン授業における著作権についても詳しく解説されているので、幅広い層の方の役に立つんじゃないかと思っています。
まとめ
いかがでしたか。
ICTを活用すると一気に授業の幅が広がったり、仕事が効率化できたり、新しいことが始められたり
メリットがたくさんあると思います。
オンライン授業だけではなく、対面授業でも。
その分、使い方が難しい部分や、注意が必要な部分も出てきます。
そんなときにこういう日本語教育に特化したICT関連書籍は、重宝するはず。
皆さんもぜひこれからの授業に役立つ本を探してみてください。
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仕事効率化はこちら ↓
新人日本語教師の方にオススメの本はこちら↓
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