当サイトは、記事内にアフィリエイト広告を含みます。

【SOS】学習者が理解してないときに出す6つのサイン【Part2】

学習者からのSOSサイン

授業中、学習者が授業をどう感じているかが気になります…

日本語教師になったばかりの人から、このような悩みを相談されることは結構たくさんあります。

実際に私も新人の頃は

学習者は自分の授業のことをどう思っているんだろう

ちゃんと分かりやすいって思ってくれているのかな…

と考えて不安になることもありました。

これって結構気になるところだと思います。

特に、もし学習者が授業に不満を抱えていたり、わかりにくいと感じたりしているままの状態だと、お互いにストレスが溜まるし、授業自体が楽しくないと思います。

今回は、そんなときに使える知識として、

学習者が納得・理解していないときのサイン

を紹介したいと思います。

こちらの記事↓の【Part2】です。

よければ併せて読んでみてください。

このサインに気づけるかどうかで、学習者との信頼関係、今後の授業のやりやすさ、ひいては日本語教師という仕事の楽しさが変わってくると思うので、よくあるサインを早めに知っておきましょう!

4. 全体的にクラスの発言量が減る

さっきまで活発だったのに、文法の説明を始めると、途端にクラスが静かになった…

このような経験は、日本語教師をやっている人なら誰でも経験したことがあると思います。

やっぱり

わからない/つまらないと、黙ってしまう

という傾向はどこの国の学習者にもよくみられます。

元々黙って説明を聞いているタイプの学習者はもちろんいて、そういう人の個人レッスンなどの場合はあまり変化が見えないと思いますが、クラス授業だとこの発言量の変化は顕著に見てとれます

全体に向かって問いかけるときや説明しているときの発言量を意識してみてください。

今日はうまくいった!

と思うときと、

準備の段階から何となくスッキリしなかった説明を学習者に向けてしたとき

とでは、学習者の発言量や反応速度が明らかに違います

うまくいったときは説明中に「あー(納得)」という相槌があったり、

全体への問いかけに積極的に答える人がいたり、

説明した後に質問が飛んできたり

説明が理解できないと起きない笑いが起きたりしますが、

後者の場合はそういう反応が減ります

「手応えがないなあ…」とか「空気が重いなあ」と感じたことがある人は多いはず。

それはクラス全体からのサインです。違うアプローチで説明するか、空気を変えるアクションを起こしましょう。

↓参考↓

POINT!
✔️クラスの発言量や反応の変化に注目しよう
✔️うまくいっているときは説明中や説明後に活発な反応があることが多い
✔️分からないときはクラス全体の反応が薄くなる
✔️うまくいっていないときは、クラス全体の空気を変えることも大切

5. 辞書/携帯で調べ始める

授業中に辞書や携帯で言葉などを調べるのは、最近では普通になりました。

問題をやっているときや、言いたいことがあるときに携帯でサッと調べるのは特に問題ないことだと思います(学校によっては禁止しているところもあるみたいですが)。

でも、教師が説明している最中に辞書や携帯を多用する学習者がいたり、クラス全体でそういう人の割合が多かったりする場合は、注意が必要です。

辞書や携帯を使うのは、上記のようなパターンのときだけではないからです。

辞書の使用はおおよそ下記のようなパターンに分かれると思いますが…

  • 問題や教科書の中の言葉が分からない
  • 言いたいことがあるが、うまく表せない
  • 教師の説明の中で、一部分からない言葉があった
  • 教師の説明を聞いても意味が分からないから、今説明している語彙や文法を調べる

上の3つは問題ないと思いますが、

教師の説明が分からないから、今説明している語彙や文法を調べる

というパターンは理解していないというサインです。

これが深刻になると、最初から教師の説明を聞こうという姿勢を見せず、説明を始めると辞書や携帯で調べ始めるようになります。

説明が分からないから当然と言えば当然です。

こうなるまえに、辞書や携帯で調べている人が増えてきたり、頻度が上がっている人がいたりした場合は、このサインを見逃さず、対応策を打つことが大切です。

POINT!
✔️辞書や携帯使用は使用意図に目を向けよう
✔️説明を始めたら辞書/携帯を使い始める人がいる場合は危ないサイン
✔️説明時の辞書/携帯使用が増える前に授業を改善しよう

6. 冗談がウケなくなる

最後はコレ。

日本語の授業では、学習者の興味を引きやすいように、とっつきやすい話題や身近な話題などを入れることも多いと思います。

うまくいっているときは、教師自身の趣味の話や失敗エピソード、共感できる例文や導入・説明などに笑いが起きることもしばしばです。

でも、説明がうまくいっていない場合や、学習者の理解度が低い場合は、そのような冗談や面白い(はずの)話にも反応してくれなくなります

1つは「理解できないから笑えない」というのもありますが、

そもそも説明がわかりにくい時点で、学習者の気持ちは離れているので、そういう冗談やエピソードなどに反応しにくくなるというのが主な原因だと思います。

空気が重くなると冗談や横道にそれた話などもしにくい雰囲気になりますし、その後の授業にも悪影響が出るので、このサインは未然に防いでいくのが理想ですね。

他のサインに比べると軽そうにみえますが、お互いに楽しく活発に授業を進めていくためには、結構重要なファクターだと思います。

POINT!
✔️冗談や身近な話、エピソードトークなどは授業の活力剤
✔️理解していないときは冗談がウケなくなる
✔️ウケない理由は「冗談が理解できないから」以外にもある
✔️お互い快適に授業を進めていくためには、無視できない重要ファクター

いかがでしたか。

【Part1】↓と併せて6つのサインを紹介しました。

元ツイートはこちら↓

授業に慣れない頃は、学習者の様子に意識を向けるのはなかなか大変だと思いますが、こういうサインは日頃から意識する習慣をつけておくことで早期に気付けるようになります。

少しずつでもいいので、毎回の授業で学習者の様子を冷静に見るタイミングを増やしていってください。

サインを早期に発見して、学習者が離れていく前に授業を改善できるように、頑張っていきましょう!

仕事効率化はこちら ↓

日本語教育能力検定試験の勉強にオススメの本はこちら↓

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が参考になった!と思ったら、SNS等でシェアしてもらえると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

Twitterのフォローはこちらから

下のコメント欄からコメントを投稿される際は、免責事項及びプライバシーポリシーをご確認ください。
コメントの送信を以って、記載内容に同意したものとみなされます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました